映画を観る準備はできている。

映画についてのいろいろな話。

えええええええー!ラスト二十分の衝撃「キャビン・イン・ザ・ウッズ」

※ネタバレがあります。

 

 

予告編

日本語版が見つからなかったので英語版を貼ろうとしたのだが、見ない方がいいんじゃないかなーと思うシーンが入ってたので貼りません。なるべく何も知らない方が楽しめる映画だと思います。

 

あらすじ

 麻薬に溺れる親友のクリスを助けるため、マイクはクリスが住むキャビンに彼を監禁する。監禁生活が続く中、マイクは奇妙なことに気づく。

 (いつも頼っている映画.comに掲載がなかったので自分で書きました)

 

感想

 この映画は静かにゆっくりと進む。slow burn(じわじわくる)という言葉がよく英語でホラー映画を形容する時に使われるけれども、まさにそれ。舞台はほぼ森の中のキャビンとその周辺、出てくる人物もクリス、マイクの他はヤク中の昔馴染みとかキャビンの持ち主とかでごくごく限られている。幽霊がバーン!死体がごろごろ!というタイプのホラー映画ではない。いや、終盤になるまで、まあなんだか不気味な写真や不気味な人や不気味な映像はあるけれど、そもそもホラー映画なのか? 怖くはないよ? と疑わしくなってくるくらいである。

 しかし、この映画が気に入るにしろ気に入らないにしろ、まず一度は観てほしい。この映画のラスト二十分くらいで提示されるアイデアは、これは…ネタバレがありますと言いながらここには書かないけれど、これまでに見たことがないものだと私は思った。ホラー映画が大好きで、どんでん返しはたいてい最後まで見る前にわかってしまう(本作のアイデアはどんでん返し系ではないけれど)人間なのだが、そう思ったのである。そのアイデアが最初に示される映像を流した時、この映画は立派にホラー映画に変わる。ええええええええマジで? そんなこと、ある??? WTF(汚い言葉を使うんじゃありません)? この最後の二十分、これをぜひ見てほしい。地味ーな映画なんだけど、少なくともこの二十分は試して損はないと思う。

 

ちなみに

・続編「アルカディア」もあり、こちらでは監督コンビ、ジャステイン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッドが主演も務めている。本作とつながりがあるとのこと。気になる…

 

『アルカディア』予告 - YouTube

・”The Cabin in the woods”といえば「キャビン」の原題であるが、本作の原題は”Resolution”。「決心」や「解明」の他に「解像度」の意味もある(鑑賞後の人はにやりとするところ)。