映画を観る準備はできている。

映画についてのいろいろな話。

話など通じない。「コンジアム」

 

 

※ネタバレがあります。

 

予告編

www.youtube.com

 

あらすじ

CNNが選出した世界7大心霊スポットにも数えられた実在の廃病院「コンジアム精神病院」を舞台に、忌まわしい場所に足を踏み入れた若者たちの運命をPOV形式で描いた韓国製ホラー。YouTubeで恐怖動画を配信する人気チャンネル「ホラータイムズ」が一般参加者を募り、数々の都市伝説を生んだ心霊スポットであるコンジアム精神病院からのライブ中継を計画する。主宰者ハジュンを隊長とする7人の男女は、いくつものカメラやドローン、電磁検出器といった機材を持ち込み、深夜0時に探索を開始。ハジュンが仕掛けた演出も功を奏し、サイトへのアクセス数は順調に伸びていくが、次第にハジュンの想定を超えた怪現象が次々と起こり始める。キャストに小型カメラを装着して大半のシーンを彼ら自身に撮影させるという手法をとり、リアリティと臨場感を追求した。(映画.comより引用)

 

感想

 筆者はホラー映画が好きである。しかしホラー映画の中にも苦手な分野があり、本作「コンジアム」は実はその分野のど真ん中に位置する。要するに心霊ものが苦手なのだ。理由は怖いから。いやいや怖いの見たくてホラーを観るんでしょ、と思われるかもしれないが、たとえば殺人鬼が襲ってくるスラッシャー系であれば狙われている主人公側が反撃することも可能だし、それが物語のカタルシスにつながる場合もある(「サプライズ」がいい例だ)。同じく幽霊だの呪いだのが出てくるホラーでも、「この霊はその昔恋人と引き離されたことに恨みを抱いて暴れているので恋人の骨と一緒に葬ってやれば鎮まるはず」みたいな、「対処法がある」ものであれば面白く観ることができる。しかし!本作「コンジアム」はちがう。「コンジアム」に出てくる「ものたち」は、そもそも誰なのか、なぜ人を襲うのか、なぜこの世に留まっているのか、何もはっきりとは語られない。ただコンジアムに足を踏み入れたものに、何も要求せず、何も語らずに襲いかかる、それだけだ。この種の亡霊に当たったらどうすればいいのですか。どうにもしようがない。悲鳴を上げて逃げ回るしかない。だから怖いのである。だから苦手なのである。

 個人的にジヒョンが変貌するところとシャーロットが白い人を見るところが「いやあああああ」ポイントであった。シャーロットが白い人にライトの光を当てるんだけど、わかる。見えたら怖いんだけど見えないのも怖いんだよ。だからいわくつきの精神病院なんかに足を踏み入れるものじゃありません。絶対肝試しなんか行かないからな!

 

ちなみに

 

・「韓国ホラー歴代二位の興行収入」と宣伝されている。ちなみに一位は「箪笥」だそうである。

 

↓これは私の「箪笥」感想だよ!よかったら見てね!

herve-guibertlovesmovies.hatenablog.com

 

・役名はみんなそのキャラクターを演じる俳優の名前と同じである。

 

・公式サイトを見るとキャストの一人、イ・スンウク氏の紹介が何やら意味ありげな感じになっているが、これは彼が「コンジアム」を最後に活動を中断しているからと思われる。本人はこのように↓語っているようなので、そっとしておいてあげてほしい。

 

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