映画を観る準備はできている。

映画についてのいろいろな話。

毎日別人になるあなた「エブリデイ」

※ネタバレがあります。

 

予告編

日本語版は見つけられず。

英語版はこちらですがけっこうネタバレかも。カットされたシーンがけっこう入っている。鑑賞後に観ることをおすすめします。

 

www.youtube.com

 

 

 

あらすじ

 

デビッド・レビサンの小説「エヴリデイ」を実写映画化したSF青春ラブストーリー。毎朝違うティーンエイジャーに憑依して目を覚まし、毎日違う人生を送る霊体“A”。ある日、16歳の高校生ジャスティンに憑依したAは、彼の恋人リアノンに恋をする。その後、カトリック信者ネイサンに憑依したAはリアノンに思いを告白。さらに数日後、Aは手紙でリアノンを呼び出し、自分の正体を打ち明ける。毎日違う人物になって現れるAに違和感を抱きながらも、交流を深めていくリアノンだったが……。ヒロインのリアノン役に「ナイスガイズ!」のアンガーリー・ライス。共演に「名探偵ピカチュウ」のジャスティス・スミス、「20センチュリー・ウーマン」のルーカス・ジェイド・ズマン。監督は「君への誓い」のマイケル・スーシー。(映画.comより引用)

 

 

 

感想

 

 リアノンの母親役はマリア・ベロジャスティン役はジャスティス・スミス(「名探偵ピカチュウ」は未見なので私にとっては「ジュラシック・ワールド 炎の王国」のスクリーム担当さん)、Aが乗り移る体の持ち主ジェームズ役でMCUの「スパイダーマン」の相棒ネッドことジェイコブ・バタロンも顔を出し、脚色は「ぼくとアールと彼女のさよなら」の原作者兼脚色のジェシー・アンドリュース、となかなかに豪華な面々が、デイヴィッド・レヴィサンの「エヴリデイ」を映画化。毎朝起きると違う人間になっていて、24時間限定でその人として暮らす、という生活を生まれてこのかたずっと続けているAという存在を、どうやって映像化するのかな、たとえば誰か一人にナレーションさせたりとかするのかな、などと観る前に思ったが、潔くいろいろな俳優に一人の人物を演じさせるというやり方を採用している。この映画ではリアノンの視点で物語が進むが、原作ではAの視点で物語が語られるので、けっこう受ける印象が違う。映画でも触れられている通り、いろいろな体で人生を経験するAは自らを男だとも女だとも思っていないので、字幕(今回は字幕で観ました)にもそれを反映させて、俗に言う「女言葉」「男言葉」はしゃべらないようにしてほしかったなあ、と思う。原作小説の日本語翻訳はその点ちゃんと考えられていて絶妙な言葉遣いになっていたという印象がある。

 

原作小説はこちら!

honto.jp

 

 

 実は原作小説で重要な要素になっているものが、この映画版ではばっさりと削除されていて、映画版ではAとリアノンの関係に焦点を当てた作りになっているのだが、これはこれでありじゃないかな…と思う。ふたりがダンスしたり、水族館に行ったり、一緒にシャボン玉を作ったりする場面はきらきらしていたし、その後もふたりが繋がりを持っているということを暗示するラストの処理も、なるほどと思った。

 

ちなみに

 

・Aが乗り移ったトランスの男の子とリアノンが会話する短いシーンがある。このトランスの男の子を演じる俳優が印象的だったので調べてみたところ、この人はイアン・アレクサンダー。トランスジェンダーで、ノンバイナリーであることをカミングアウトしている。ゲーム「The Last of Us Part II」でもトランスジェンダーのLev役を演じ、「スタートレック:ディスカバリー」では「スタートレック」史上初のトランスジェンダーのキャラクター、Gray役を演じ、トランスジェンダーであることをオープンにしているアジア系アメリカ人として初めてテレビ出演した人物となった。ちなみにまだ二十歳。

 

deadline.com