映画を観る準備はできている。

映画についてのいろいろな話。

アイデアはいいと思うんだけどな…「アトラクション」

※ネタバレがあります。

 

予告編

日本版もオリジナルも、見せ場を見せまくりの総集編のようなものになってしまっているので貼りません。

 

あらすじ

“ホラー”をテーマにしたアミューズメント・パークにマスク姿の連続殺人鬼現る!! 楽しいはずの時間はいつしか本物の恐怖に….

ハロウィンの季節。大学生のナタリーは幼馴染のブルックを訪問し、ブルックのルームメイトのテイラー、そして彼女達のボーイフレンド達と共に、“ホラー”がテーマのアミューズメント・パーク「Hell Fest」へと繰り出す。楽しい夜になるはずだったが、数々のアトラクションに紛れ込む形で一人のマスク姿の連続殺人鬼が現れ、次第に「Hell Fest」は殺人鬼の血みどろの「狩猟場」へと化してしまう.....(公式サイトより引用)

 

 

 

感想

 この映画、90分もないのである。しかしそれなのに途中がだれる。アトラクションの中、主人公の眼前で二人目の被害者が殺された後、パークの中をうろついて遊ぶ主人公グループにけっこう時間を割いているため、次が殺されるまでが長くて、ここでまずちょっとううむ、となってしまった。主人公グループから犠牲者が出はじめても、基本的に殺し方が「刺すだけ」なのであまり面白くない。ギロチンのくだりなどはやりようによっては面白くなっただろうになあ…と残念に思った。せっかく「一回刃が落ちるが首がちゃんと切れない」というのをやったのだから、もっと印象的なゴアな感じにできたはずだぜ…仮面の男の仮面はけっこういい感じに不気味だし、同じ格好をしたパークの従業員がいっぱいいるというのももっと活かせたはずだし、ぶっちゃけた話主人公が逃げ回るアトラクションのほうが怖かったりする(人間の腕が無数に突き出ている壁の間を通らなければならないがその腕が動き始める、とか)。「目の前で殺人が起きてもアトラクションの一部だと思い込んでしまう」アイデアももっと取り込んでもよかったのではないだろうか。割と簡単に殺人者がいることがばれてしまってセキュリティが動きだしたりするので、最後までみんながアトラクションだと思い込んで誰も助けに来ないくらいでよかったんじゃないかなあ、と思ったりする。個人的に一番ひいい、となったのは最後のシーンだった。おおう、××のいる殺人鬼ってあんまりいないような…

 しかし、トニー・トッドがホラー映画にカメオ出演しているのを見るのはいつでもいいものである。