映画を観る準備はできている。

映画についてのいろいろな話。

ゾンビ映画はこうじゃないと。「YUMMY ヤミー」

※ネタバレがあります。

※本編に短いですが性加害描写あり。

 

予告編

日本版予告編があるのだが、かなり映画本編を見せてしまっているので貼りません。

 

あらすじ

 減胸手術を受けるアリソンは、付き添いの恋人ミカエル、美にこだわりを持つ母と共に美容整形で多大な人気を誇る病院に向かう。しかし思わぬことがきっかけで病院はゾンビの巣窟になってしまうのであった。

 

感想

 最近バッドなホラー映画ばっかり観ていたのだが、これはいいです。テイストとしてはホラーコメディなのですが、いろいろ印象に残る痛そうなシーンをやってくれていて、ホラー映画ファンとしては「いいぞいいぞ!もっとやれ!」と応援したくなるところ。ゾンビウイルスが全身に回らないよう、噛まれた腕を切って!切ってええー!とやってるところに斧の刃の部分がすっぽぬけてしまい、「切るもの!なんか切るものおお!」と探し回った挙句××に頼るシーンなど、いいですね。意味なく裸のシーン入れるな…と思ったら、それは伏線で、真に監督がやりたかったのは××が酷い目に遭うところだったのさ、というシーンもあるのですが、しかし××(ええ、ホラー映画の中で酷い目に遭うことが多い××です。ちょっと伏字でないと書けないです)が××であるがゆえにぼかしが入り、それもペンで適当にぐるぐるっと線を書いたようなぼかしで、要するにうっかり「ぎゃー!」な目に遭った××がその後更に悲惨な目に遭いぼとっと落ちる、その一連の「ぎゃー!」を我々はらくがきのようなぼかし入りでしか見ることができない、それが不満と言えば不満でしょうか。いえ××自体はどちらかと言えば見たくないのですが、見えていたらもっと笑えたと思うのです(笑うんかい)。

 それから特筆すべきは恋人ミカエルがまーどんくさいやつなんですね。血液恐怖症(!)でことあるごとにゲロを吐き、ゾンビに襲われて振り上げた棒が電線?に触れ感電して気絶したり、「いやそこはお前が代わってやれよ」ってところでも彼女のアリソンにまあひでーことをやらせてしまうし、よくよく考えたらすべての元凶はこいつなんですよ。唯一役に立ったのは眼鏡を割ってざりざりしたところ、あそこだけなんです。果たしてアリソンとミカエル、この二人は最後まで生き残れるのか…ちなみにこのエンディング、私は大好きです。やっぱゾンビ映画はこうじゃないとね!