映画を観る準備はできている。

映画についてのいろいろな話。

真に恐ろしいのは罪悪感「箪笥」

 

 

 

※ネタバレがあります。

 

予告編

 

 

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あらすじ

 

韓国の古典怪談『薔花紅蓮伝』をベースに、人里離れた家に住む一家の継母と美しい姉妹の確執、そして“家”自体が放つ禍々しい怪奇現象を描いた恐怖映画。「クワイエット・ファミリー」のキム・ジウン監督が、原作のモチーフのみを踏襲し、結末の予測できないホラー映画として現代的に再構築した。出演は「KT」のキム・ガプス、「H」のヨム・ジョンアほか。(映画.comより引用)

 

感想

 突然だが、ホラー映画ファンのくせに幽霊が出てくるやつが少し苦手だ。だって、敵が殺人鬼とかゾンビなら頑張って返り討ちにできる(かもしれない)が、幽霊はどうすればいいの。映画によっては「○○を××したら成仏するよ!」みたいなルールが設けられていることもあって、それなら多少は安心もできるが、そういうのではなくて、「ただ幽霊が出る」「そしてそのせいで人が死ぬ」というお話が一番怖くないですか。どうすれば逃げられますか。逃げられませんか。いやだあ。

この映画に登場する幽霊は、一番怖い系の幽霊である。いつのまにか画面にひっそりと忍び込んでいる。その姿ははっきりとしない。何をどうしたらいいのかまったくわからない。スミが寝室で幽霊を目撃するシーン、ん?と思ったらそこに、間違えようもなく、「いる」。しかも近づいてくる。そして、そして……人間を襲うのか? 危害を及ぼすのか? と思ったら、そうではないのである(でもこのシーン、文句なく怖い)。

この映画は幽霊が人間に襲いかかったりとりついたりする類の恐怖を描いているのでは、実はない。この映画の中で恐ろしいもの。それは罪悪感である。あの時もしも私がああしていたら。別の行動をとっていたら。そうしたら今頃……その、悔やむに悔やみきれない瞬間を描いて、映画は終わる。ふたりの人生はあの瞬間に終わってしまって、もう元に戻ることはできないのだ。

 

 

 

ちなみに

 

・ベースになった「薔花紅蓮伝」はこちら。映画のストーリーとはだいぶ違う感じですね。

 

ja.wikipedia.org

 

・2009年にはハリウッドリメイク版「ゲスト」も制作された。日本語版予告編が発見できなかったため英語版。

 だいぶ違う感じ……ですね……?

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